続・憧れはまだ遠く
今日も憧れの書き手と会った。ひとまずレギュラーメンバーに加えてもらったので、暫くは月一ほど会うことになる。
「君はコンクールじゃない気がするなあ」って言われた。また言われた。
「1人で頑張り続けるのってしんどくない?」しんどいよ、とてもしんどいし誰かに読んでもらって簡単にいいねって言われたいさ。
でも、何より、書けないやつのまま、ウジウジ物を言っていたくない。
今はコンクールが一番辛いので、呪いのようにコンクールに当たってって、砕け続けている。それが上手くなる道であるとも信じる。だって吐きそうになる程、毎回辛いから。そのくらいの対価がないと。
今書いているものは、なるべく楽しく書く。楽しく書けないと、次のステージに上がれない気すらしている。
「貴方を見ているとおじさんも辛くなってくる」って言われた。憧れは私の中に何を見ているんだろう。
灼熱の太陽の元をロードバイクですいーっと現れて、すいーっと消えていった。ふくらはぎの筋肉が浮き出ているのを、時たまぼうっと見つめた。
私は憧れを美化し過ぎているのかもしれない。そしてそれは私のクセなのかもしれないね。
「賞を取れたら何が変わると思うの?」と言われて、「何にも変わらないかもしれませんね」と返した私の言葉は、恐らく心についてを言っていた。あんまり書くことを楽しいと言えたことがない。褒められるし、書くことは命の支えだけど、本当に楽しい時はほぼない。それでも諦めないのは、楽しくないとやってはいけないと言うこともないから。
憧れはまだまだ遠いが、今日も私は深海をもがく。