大きな独り言

ありのままいる場所。

オミクロン株コロナ体験記

軟禁最終日。そう、本日まで東京都の宿泊療養施設にて療養をしていました。

罹ってみないと分からなかったこともあったので、書き出せる範囲で備忘録をしていきたいと思います。

0日目。兄夫妻の家でご飯を食べたのですが、3人でワインを6本くらい空ける大酒乱会となりました。お義姉さんが私が初めてお邪魔する念願の会に張り切ってワインを集めてくれていたようです。料理も美味しく、とても楽しく飲んだのですが、流石に飲みすぎで頭ガンガンさせて帰宅。

1日目。朝起きると喉がイガイガする。え、冷房消して寝たのになんでだ?と思う。とりあえず出勤前に龍角散のど飴を買い舐めながら働く。午前中は二日酔いで昨日のが尾を引いてるんだな〜と思っていたが、午後からエラい寒気がする&朝から痛かった腰痛の悪化。みんな半袖の中で会社で使うジャンパーを羽織り、腰をさすりながら働いていたら、先輩に「お前顔色悪くない?」と言われる。さすがに怖くなったので定時で逃げるように帰る。この辺りからなんとなく嫌な予感がしていたので、帰宅後ソッコー両親から離れて部屋に行く。一時間くらい眠ろうとするが、喉が痛くて無理。起きて母から距離を取ってカレーを食べる。めちゃくちゃ美味い。食器を洗い、触ったものを一応消毒。その後、ホットタオルを喉に当てたり、蒸気を喉に当てたり、葛根湯を飲んだり…。出来る限り足掻いてすぐ寝る。この日は微熱。

2日目。明け方、腰が痛過ぎて目が覚める。目が覚めると身体が異様に熱いことに気付く。願いながら体温を測るが、、、39.5度。終わったと思った。起き上がって水を飲むと喉が焼けるように痛い。また終わったと思った。上司に発熱で休む旨をメールに打ち、送信予約する。意識が朦朧としてメールを打つのが死ぬほど辛かった。7時ごろ。部屋から出ずに今度は母に「すまん、熱が出た」と打ち明け、隔離生活を開始してもらう。9時。なぜか急に37.9度まで下がる。「え?コロナじゃないの?」と思いつつ、発熱外来のある内科に電話すると、「発熱後二日経たないと検査できません」と言われて凍る。いや、社会人はそれ通用しませんて…と思いつつ、今度は自治体の窓口に電話。断られた話をすると「他の内科にかけてみてください!」と4軒くらい教わるが、この辺りからもう心が折れていた。熱は下がったが、頭が痛いので解熱作用もある頭痛薬を飲む。これが功を奏したか平熱まで下がる。結局この日は動けないので内科も諦め、家にある抗原検査をするが、偽陰性だった。ひたすら寝た。

3日目。喉がもう誤魔化せないくらい痛い。痛過ぎて発狂しそうだ。今日も休むことを上司に告げ、昨日とは別の近所の内科に電話すると「朝イチなら!」と天使みたいな回答をもらい、乱れた顔、髪のままで駆け込む。この内科にかかってる間が凄く死にたくなった。検査のためにマスクとか下げるし、目の前の健康で優秀な内科医に感染すかもと思うと罪悪感で死にたくなった。(もちろん防護服みたいなの着て、フェイスシールドとマスクしてました)インフルエンザの時にやられる、鼻腔にこよりみたいなんを入れる抗原検査をしたら陽性判定。「ほらみて〜見事に二重線ね」と嬉しそうに言われる。この瞬間の絶望は今年二番目くらいでした。頭がフル回転して、会ってた人に連絡しなきゃと思う。後日談ですが、同居してた両親含み、誰にも感染させないで終わることが出来ました。(都に感謝、びっくらぶ)この日もひたすら寝る。

4日目。頭が痛すぎる。いつもの偏頭痛とは違う痛み方をする。表現が難しいが、後頭部に石を詰められているようで、さらにギューギューと絞られているような痛み。痛過ぎて眠れないし起き上がれない。蛍光灯が辛くて一日中真っ暗な部屋でひたすら頭と首を冷やす。ゾンビのようにうめいて寝返りを打つ。この日は何も食べれず、母から「あんた死ぬよ、せめて食べて」とゼリー類を頂く。この日は辛過ぎてあまり記憶がない。喉も相変わらず痛かった。

5日目。3,4日目に3回ずつロキソニンを飲んでいるが、さすがに私も頭痛患者歴が長いので今日も飲むのはやばいとわかる。ということで、昨夜、夜中に祈るようにリザトリプタンという血管を収縮してくれるやつを飲み、祈るように眠った。すると奇跡的に頭痛が消えていた。本当に嬉しかった。昨日、東京都に「今日の午後迎えに行くからね」と言われていたので、朝から慌ててパッキング。ホテル療養の持ち物おすすめですが、「爪切り、ボディクリーム、ファブリーズ、目薬、パックジュース、好きな乾物のお菓子、コーヒーとか」です。私はホテルのものすんごいハウスダストにやられて初日から死んだので、同族のアレルギーお持ちならファブリーズと目薬は要ります。あと、爪切りは刃物扱いで差し入れに頼めないので持って行くのをめっちゃ勧めます。私は爪やすり差し入れしてもらってギリギリ耐えましたが、爪切り忘れてたので死ぬほど苦痛でした。あと、宿泊用のシャンプー・リンス(ホテルにもあるけど、髪が死ぬ)、部屋干し用の洗剤もなかなか役に立ちました。あと、私が泊まったホテルだけかも知らんけど、ご飯率が異様に高いので、持って来れる人はパンも必須かと思います。お迎えはタクシー。ガチガチのパーテーションに、風がゴーってパイプから後ろに送られる式の換気方法。運転手さん怖えよな、ごめん。

6日目以降は段々と喉も治り、鼻詰まりも治り、軽快状態へ。慣れない弁当食でお腹を壊しましたが、本日にはもう治っております。ひたすらお篭り生活を満喫して終えました。

総括としては、まずオミクロンが軽症で済むって噂はそうだった。熱も初日にわずか半日で下がったし、頭痛と喉の痛みも五日目でほぼ消えた。が、軽症と言えどこの5日は肉体的にも精神的にもキツかった。一番は精神的にきつい。誰かに感染すのではという恐怖がすごい。特にうちの父親は基礎疾患者なので、罪悪感で気が狂いそうでしたが、無事だった。良かった。兄夫婦と母が健康だったのは多分結構奇跡。あと、自分がかかるということは誰かを「濃厚接触者」にするんだなという当たり前のことを身をもって痛感しました。五日間と隔離は短縮されているが、自由は奪ってしまう・・・。結論、予防は大事。

風邪もインフルも引きにくい健康体ゆえに第7波まで助かってたわけですが、罹るときはかかるよなそりゃあ。慢心は良くないですね。

とりあえず、1週間もありがとう。わが、ハウスダストだらけの部屋。f:id:kawabenagi:20220902095016j:image